アジアの生保大手、AIAグループ(
01299)は30日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、生命保険や医療保険(旅行保険などを除外)、団体保険の保障内容に、追加で同肺炎を対象に加えると発表した。追加の保険料負担はない。『明報』が31日伝えた。
AIAグループによると、条件を満たした被保険者が新型肺炎と判断された場合、1万5000万HKドルを給付する。また、隔離治療は1日につき700HKドル(最長30日)、死亡した場合は15万HKドルの給付となる。既存の加入者に加え、今年3月31日までに保険契約が成立した新顧客が対象になる。
香港でAIAグループのほか、アクサやマニュライフ(
00945)、プルーデンシャル(
02378)など少なくとも7社の保険会社が新型肺炎への追加保障を発表している。新顧客の勧誘を兼ねた措置とみられる。
AIAグループの30日終値は前日比3.09%安の78.30HKドル。