23日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反落。終値は前日比1.52%安の27909.12ポイントだった。中国企業指数は1.99%安の10952.22ポイント。メインボードの売買代金は概算で1187億HKドルと、10営業日連続で1000億HKドルを超えた。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移。中国湖北省武漢市で発生した新型肺炎の感染拡大が嫌気されたことに加え、週末の春節(旧正月)を前にした持ち高調整の動きも強まった。新型肺炎を巡っては、本土の感染者数が増えたほか、マカオや香港でも感染、あるいはその疑いのある患者が確認されたことが伝わった。リスクオフムードが強まるなか、指数は前場に節目の28000ポイントを下回ると、その後も下げ幅を拡大。長期的な強気相場と弱気相場の分かれ目とされる250日移動平均(大引け時点で27706.58ポイント)付近では買い戻しの動きがみられたものの、結局、終値ベースで昨年12月24日以来、1カ月ぶりの安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄は1%台の上昇をみせた衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)を除いて下落。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)、本土不動産大手の中国海外発展(
00688)の下げが目立ったほか、業績展望を発表したチャイナ・ユニコム(
00762)、転換社債の発行計画を発表した中国生物製薬(
01177)が大きく下げた。
中国企業指数構成銘柄では、スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)や証券大手の海通証券(
06837)が5%近く下落。不動産大手の融創中国(
01918)や龍湖集団(
00960)、保険大手の中国太平保険(
00966)、鉄道車両大手の中国中車(
01766)なども大きく売られた。