23日前場の香港株式市場でハンセン指数は大幅に反落。前場終値は前日比1.65%安の27872.79ポイントだった。中国企業指数は2.08%安の10942.80ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で574億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移。中国湖北省武漢市で発生した新型肺炎の感染拡大が嫌気されたことに加え、週末の春節(旧正月)を前にした持ち高調整の動きも強まった。新型肺炎を巡っては、本土の感染者数が増えたほか、マカオで感染者が確認され、香港でも感染疑いの高い患者が発見されたことが伝わった。リスクオフムードが強まるなか、指数は前場中盤以降、下げ幅を拡大し、前日に回復した節目の28000ポイントを再び下回った。
個別では、ハンセン指数構成銘柄がほぼ全面安となった。マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)や銀河娯楽(
00027)の下げが目立ったほか、業績展望を発表したチャイナ・ユニコム(
00762)、転換社債の発行計画を発表した中国生物製薬(
01177)が大幅安。本土生保大手の中国人寿保険(
02628)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)なども大きく売られた。