2020-01-22 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】続落か、新型肺炎の拡大で景気減速を警戒
22日の香港市場でハンセン指数は続落か。中国湖北省武漢市で発生した新型肺炎の感染が各国に広がり、21日午後には米疾病対策センター(CDC)が米国でも感染者を確認したと発表した。世界経済や今週末に始まる春節(旧正月)連休の消費への影響を懸念する売りが先行しそうだ。中国本土の投資家が相互取引制度を通じて香港株を売買する「南向き」取引がきょうから30日まで休止するため、流入資金が細るだろう。ハンセン指数の下値メドについて、相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(21日大引け時点で27696.78ポイント)を下回る「27400ポイント程度」(香港経済日報)との見方がある。
21日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。銀行株のHSBC(
00005)や中国建設銀行(
00939)、ハイテク株のテンセント(
00700)が香港終値を下回った半面、保険株のAIAグループ(
01299)、通信株のチャイナ・モバイル(
00941)、石油株のCNOOC(
00883)は上回って終えた。