16日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.38%高の28883.04ポイントだった。中国企業指数は0.29%高の11328.38ポイント。メインボードの売買代金は概算で1015億HKドルと、商いが膨らんだ。
ハンセン指数はおおむねプラス圏で推移した。前日の米株高や米中貿易協議をめぐる「第1段階合意」の署名を受けた個別銘柄の物色などが支えとなり、序盤に節目の29000ポイントに近づく水準まで上昇。その後は材料に欠けるなかで前日終値付近でのもみ合いを続けたが、クロージング・オークション・セッション(大引け後10分間の板寄せセッション)で上げ幅を広げて、きょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)が4%台の上昇。不動産大手の華潤置地(
01109)や中国海外発展(
00688)、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)が大きく買われた。半面、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)が安い。本土大手国有銀行の中国工商銀行(
01398)、本土生保大手の中国人寿保険(
02628)がさえなかった。
中国企業指数構成銘柄では、不動産株の融創中国(
01918)や龍湖集団(
00960)が高い。中国通信キャリア大手のチャイナ・テレコム(
00728)、医薬品卸売り大手の国薬控股(
01099)、民間ガス会社の新奥能源(
02688)が買われた。半面、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)が安い。生保会社の新華人寿保険(
01336)や証券大手の海通証券(
06837)が軟調だった。