13日のNY株式相場は反発。15日に予定される米中の「第1段階」通商合意文書への署名を前に、米国が中国の為替操作国指定を取り消すと報じられたことで、米中通商協議の進展期待が広がった。中東情勢への懸念が和らぎ原油相場が下落し、エネルギー・コスト低下による経済への好影響が意識されたことも相場の支援となった。ハイテク株主体のナスダック総合は1.04%高と反発し、取引時間中と終値での史上最高値を更新。テスラが9.77%高となったほか、エヌビディア、ネットフリックス、アップルなどが指数を押し上げた。S&P500も0.70%高と反発し、取引時間中と終値で史上最高値を更新。素材、IT、不動産など、ヘルスケアを除く10業種が上昇した。ダウ平均も83.28米ドル高(+0.29%)と反発したが、史上最高値更新はならなかった。
ウォールストリート・ジャーナルは、米中は通商摩擦解消のために年2回の話し合いを行うことで合意したと報じ、ムニューシン米財務長官は「第1段階」の通商合意の翻訳過程においても内容が変更されることはなく、非常に幅広い内容だと強調した。一方、香港英字紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストは、貿易戦争は終わっておらず、合意文書への署名はゲームの第1ラウンドに過ぎないとの中国政府の発言を伝えた。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 28869.01 28909.91 28819.43 28907.05 83.28 0.29
S&P500 3271.13 3288.13 3268.43 3288.13 22.78 0.70
NASDAQ 9213.72 9274.49 9193.06 9273.93 95.07 1.04
CME225先物 23700.00 23955.00 23690.00 23940.00 140.00 0.59
FT100 7617.60 7617.60 7617.60 7617.60 29.75 0.39
DAX 13521.86 13529.21 13404.72 13451.52 -31.79 -0.23
為替(ドル/円) 109.93 109.94 109.91 109.91 -0.02 -0.01
WTI先物 59.04 59.27 57.91 58.08 -0.96 -1.63
金(Gold)先物 1563.00 1563.10 1547.00 1550.60 -9.50 -0.61
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。