2020-01-14 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】続伸か、米当局が中国の「為替操作国」解除で買い安心感
14日の香港市場は続伸か。米国と中国の貿易協議「第1段階合意」への署名を15日に控え、両国関係の修復見通しが買い安心感につながると予想する。トランプ米大統領は第2段階の交渉妥結は「米大統領選挙の後まで待ってもよい」と表明しており、市場では選挙が行われる11月まで貿易摩擦は激化しないとの観測が浮上した。米財務省が13日、中国の「為替操作国」への指定を5カ月ぶりに解除したことも、投資家心理を強気に傾ける材料となろう。また、人民元高を受けて中国本土の株式相場が上昇し、香港に重複上場する銘柄が買われて相場を押し上げる可能性もある。
前日のハンセン指数は3営業日続伸し、2019年5月8上旬以来約8か月ぶりの高値を付けたものの、市場の先高観は強い。「3万ポイントをめどに上値を追う展開が期待できる」(香港経済日報)との声が出ている。なお、中国の2019年12月貿易統計がきょう発表される予定。
13日のNY株式相場はダウ平均が反発。ハイテク株主体のナスダック総合も反発し、取引時間中と終値での史上最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)、銀行株の中国建設銀行(
00939)、石油株のCNOOC(
00883)など主要銘柄が総じて香港終値を上回って引けた。