2020-01-10 |
香港/マーケット/証券 |
|
【相場見通し】買い優勢か、約5カ月半ぶり高値水準で利益確定売りも
10日の香港市場は米株高を好感して買い優勢か。前日のNY市場は続伸。米国とイランの軍事的緊張が和らいだことで安心感が広がり、主要3指数はそろって2日続伸し、取引時間中と終値での史上最高値を更新した。一方、中国商務部の高峰報道官は9日に開かれた定例記者会見で、米中通商協議の中国側代表を務める劉鶴副首相が今月13−15日に米ワシントンを訪問し、「第1段階」の合意書に署名すると発表。中国側が公式に具体的な日程などを明らかにしたのはこれが初めてで、一段の進展期待が高まっていることも支援材料となりそうだ。
ただ、前日の香港市場でハンセン指数は前日比1.68%高の28561.00ポイントで引けており、1日の上昇幅としては約1カ月ぶりの大きさとなった。また、指数は昨年7月25日以来、約5カ月半ぶりの高値水準にあり、利益確定の売りが相場の重しとなりそうだ。
9日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(
00700)やAIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)が香港終値を上回って終えている。