8日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.76%安の28105.50ポイントだった。中国企業指数は0.87%安の11101.54ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で566億1000万HKドルだった。
ハンセン指数はほぼ全面安で始まった。イランが自国の革命防衛隊司令官が殺害された報復として、米軍が駐留するイラクの基地2カ所をミサイルで砲撃。投資家が運用リスク回避の売りを出した。ただ、一巡後はやや下げ幅を縮小し、始値で割り込んでいた心理的節目の28000ポイントを回復して前場の取引を終えた。イランのザリフ外相が日本時間8日午前、基地を対象とする報復攻撃が完了し、「エスカレーションも戦争も求めていない」と自身のツイッター上で述べたことから、中東情勢への警戒感がやや和らいだもよう。トランプ米大統領もミサイル攻撃について「現在、犠牲者と被害を確認している。今までのところはとても良い!」「あす朝に声明を発表する」とツイッターに投稿した。
個別では、大型金融株のHSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)、中国人寿保険(
02628)、中国建設銀行(
00939)が売られ、相場の重荷になっている。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、食品メーカーの中国旺旺(
00151)が安い。一方、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が続伸。中国政府系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、公益事業投資の長江インフラ(
01038)も買われた。