3日の中国本土株式市場で上海総合指数は4営業日ぶりに小反落。終値は前日比0.05%安の3083.79ポイントだった。深セン成分指数は0.17%高の10656.41ポイントと4営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6953億9700万元だった。
上海総合指数は前日終値を挟んでもみ合う展開だった。引き続き中国当局の金融緩和の動きが支えとなった一方、指数は8カ月ぶりの高値圏まで上昇しているだけに利益確定売りが出やすい環境。米国がイラン精鋭組織の司令官を殺害したと発表したことを受けて、米国とイランの対立激化が警戒されたことも相場の重しとなった。セクター別では航空、酒造、銀行、証券が軟調だった半面、産金や石油が大きく買われた。
A株市場では、前日に本決算の速報値を発表した酒造大手の貴州茅台酒(
600519)が大幅安。原油高を受けて中国東方航空(
600115)や中国国際航空(
601111)が安い。家電大手の海爾智家(
600690)や美的集団(
000333)、証券大手の華泰証券(
601688)や中信証券(
600030)が軟調だった。半面、石油メジャーのシノペック(
600028)やペトロチャイナ(
601857)が高い。通信機器大手の中興通訊(
000063)、自動車大手の広州汽車集団(
601238)が買われた。
上海B株指数は0.25%高の261.76ポイントと4営業日続伸、深センB株指数は0.19%安の971.98ポイントと6営業日ぶりに反落した。