2020-01-02 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:3日続伸、8カ月ぶり高値 全セクターで買い優勢
休場明け2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前営業日比1.15%高の3085.20ポイントだった。深セン成分指数も1.99%高の10638.82ポイントと大幅に3営業日続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7515億3200万元。
上海総合指数は高く寄り付き、序盤に上げ幅を拡大した。中国の金融緩和と米中貿易摩擦の緩和見通しを背景に全セクターで買いが優勢となった。心理的節目の3100ポイントに迫る水準まで上昇した後は上値が重かったものの、終値は昨年4月26日以来ほぼ8か月ぶりの高値だった。中国人民銀行(中央銀行)は1日、金融機関の預金準備率を6日付で0.5ポイント引き下げると発表した。一方、トランプ米大統領が12月31日、「第1段階合意」に自身が1月15日に署名した後、訪中して第2段階協議を開始する考えを明らかにした。セクター別では保険と通信キャリア、公共事業、高速道路、貴金属が軒並み高となった。
A株市場では、ゲーム株の完美世界(
002624)が制限値幅(ストップ高)の上限まで買い進まれた。同業の三七互娯網絡科技集団(
002555) も高い。自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)、建設大手の中国建築(
601668)、金鉱大手の紫金鉱業集団(
601899)は大幅に続伸した。半面、2019年12月期業績の速報値を発表した貴州茅台酒(
600519)が大きく売られた。同業の瀘州老窖(
000568)、宜賓五糧液(
000858)も下落。上海国際機場(
600009)は反落した。
上海B株指数は1.67%高の261.12ポイントと3営業日続伸。深センB株指数は1.27%高の973.84ポイントと5営業日続伸した。