2019-12-30 |
中国/マーケット/証券 |
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本土大引け:反発、約半年ぶり高値更新 証券株が上昇を主導
週明け30日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発。終値は前営業日比1.16%高の3040.02ポイントだった。深セン成分指数は1.29%高の10365.96ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6110億3200万元だった。
上海総合指数は心理的節目の3000ポイントを割り込んで寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏に浮上すると、上げ幅を拡大した。中国の改正証券法が28日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の審議を通過したことを好感して証券株の一角が急進し、相場の上昇をけん引した。改正証券法は株式新規公開(IPO)の登録制への移行をはじめ、投資家保護水準の引き上げ、違法行為の罰則強化などが盛り込まれている。指数はきょうの高値圏で取引を終え、7月2日以来、約半年ぶりの高値を更新した。
セクター別では、証券、保険がほぼ全面高。製紙・印刷、セメント・建材、酒造、航空・空港運営も大きく買われた。半面、貴金属、宝飾品が軟調。
A株市場では、中信証券(
600030)がストップ高を付けるなど、証券大手の上昇が目立った。航空大手の中国東方航空(
600115)、酒造の瀘州老窖(
000568)、宜賓五糧液(
000858)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、保険大手の中国太平洋保険(
601601)も高い。半面、テクノロジー関連の歌爾(
002241)、京東方科技集団(
000725)、家電の海爾智家(
600690)、TCL集団(
000100)などがさえない。
上海B株指数は0.84%高の256.36ポイントと反発、深センB株指数は1.14%高の957.17ポイントと3営業日続伸した。