2019-12-27 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】28000ポイント試す展開か、連休中の米中株高を好感
連休明け27日の香港市場は反発スタートか。連休中の本土市場で上海総合指数は方向感を欠く場面もあったが、前日は心理的節目の3000ポイントを回復した。26日のNY市場でダウ平均が反発して過去最高値を更新したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は11日続伸で初めて9000ポイントを超えた。米中株高の流れを引き継ぎ、香港市場は買いが先行し、ハンセン指数が節目の28000ポイントを試すと予想する。
米中貿易交渉を巡っては、トランプ米大統領が24日に「合意文署名式を中国の習近平国家主席と行う」と表明。中国外交部や商務部の報道官も「米中の貿易協議の署名やその後の事務手続きについて米国と密接に連絡を取っている」と述べた。協議は着実に進展しているとみられ、買い安心感につながりそうだ。また、中国の金融緩和への期待が根強いほか、連休中に中国政府が就業促進策として自動車買い替えや次世代通信規格「5G」の推進措置などを発表したことや、一部都市での戸籍取得を巡る規制の撤廃といった戸籍制度改革措置を打ち出したことから、恩恵銘柄が物色されるだろう。
もっとも、年末を迎えて持ち高調整が相場の重荷になりそうだ。休暇に入っている市場関係者も多く、買一巡後は上値の重い展開になる可能性がある。