24日の中国本土株式市場で上海総合指数は3営業日ぶりに反発。終値は前日比0.67%高の2982.68ポイントだった。深セン成分指数は1.32%高の10189.29ポイントと3営業日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4423億2400万元だった。
上海総合指数は前場が総じて小高い水準でもみ合ったが、後場に入ると上げ幅を広げ、きょうの高値圏で引けた。中国の李克強首相が預金準備率引き下げを含む多様な措置を検討すると言及したことを受け、金融緩和への期待が買いを誘った。中国人民銀行(中央銀行)が2020年元日前後に預金準備率の引き下げを実行し、早ければ今週金曜日(27日)にも発表があるとの見方が浮上している。なお、香港市場がクリスマス休暇のためきょう午後から休場となり、相互取引制度を通じた香港投資家による中国本土株の売買はきょうから26日まで停止されている。
セクター別では、非鉄金属、素材、化学、電子部品の上昇が目立つなど、ほぼ全セクターで買いが優勢だった。
A株市場で、中国モリブデン最大手の洛陽モリブデン(
603993)、大手LED用チップメーカーの三安光電(
600703)、リチウム製品メーカーの江西カン鋒リチウム(
002460)が急伸。ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、完美世界(
002624)や、ハイテク株の大族激光科技産業集団(
002008)、欧菲光集団(
002456)、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)、通信設備大手の中興通訊(
000063)も高い。半面、万科企業(
000002)、金地集団(
600383)など不動産株の一角が売られた。中国の住宅都市農村建設部が20年の政策指針で「不動産を短期的な経済刺激の手段にしない」方針を改めて示したことが嫌気された。中国で豚肉価格の低下が続いたことを受けて養豚関連の牧原食品(
002714)なども安い。
上海B株指数は0.30%高の252.75ポイント、深センB株指数は1.18%高の936.98ポイントとともに反発した。