2019-12-23 |
中国/政策/その他 |
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米中首脳、20日に「第1段階」貿易合意を電話協議
中国国営の新華社は20日、習近平国家主席とトランプ米大統領が20日に電話協議したと伝えた。両首脳は、米中貿易交渉の「第1段階合意」が両国と世界の繁栄に良いこととの認識で一致した。トランプ氏は中国と密接な連絡を維持し、できるだけ早く合意書に署名する意向を明らかにした。習氏は、現代経済と現代技術は世界を一体化させ、米中の利益はいっそう混ざり合っているが、「両国の連携のなかで不一致もいくつかあった」と指摘。「双方が米中貿易協力の相互利益とウィンウィンという基本線を守り、相手国の国家尊厳と主権、核心利益を尊重すれば、前進の途中で出現する困難を克服できる」と強調し、「新たな歴史条件の下で米中貿易関係を前向きに発展させよう」と呼びかけた。
トランプ氏は20日、「強大な貿易合意について中国の習近平国家主席ととても良い話し合いをした」とツイッターで投稿。中国が農産物などの大量購入を開始したと「第1段階合意」の成果を誇った半面、合意書への署名は調整中だとした。米国が中国と協力している北朝鮮問題についても協議したほか、香港問題でも前進があったとした。
新華社によると、習氏は台湾や香港、新疆、チベットなどの問題に干渉する最近の米国側のネガティブな発言に中国は重大な関心を表明してきたと強調。中国の内政に干渉し、中国の利益を損なう行いであり、双方の信頼の上に成り立つ強力に不利だとした。トランプ氏は引き続き習氏と両国関係や国際問題について意見を交換し、強調、協力、安定を基調に米中関係を共同で推し進める考えを示した。両首脳は朝鮮半島情勢についても意見を交換した。