20日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落。終値は前日比0.40%安の3004.94ポイントだった。深セン成分指数は0.65%安の10229.49ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5705億8900万元だった。
上海総合指数は中盤まで前日終値を挟んでもみ合ったが、終盤にかけてマイナス圏で下げ幅を広げた。序盤は中国人民銀行(中央銀行)が3日連続でリバースレポ(売り戻し条件付き債券購入)を通じて市場に短期資金を供給したことなどが支えとなり、プラス圏で上げ幅を広げる場面もみられた。ただ、高値圏での利益確定売りが出やすい環境のなかで、上昇の勢いは限定的。後場に入ると、週末の手じまい売りの動きも強まり、結局、きょうの安値圏で取引を終えた。セクター別では、通信やソフトウエアの下げが目立ったほか、電子・IT、医薬が安い。半面、証券や銀行が上昇した。
A株市場では、通信機器大手の中興通訊(
000063)、ハイテク部品メーカーの欧菲光集団(
002456)や歌爾(
002241)が安い。非鉄金属株の紫金鉱業集団(
601899)や洛陽モリブデン(
603993)、保険株の中国人寿保険(
601628)なども売られた。半面、自動車・電池メーカーのBYD(
002594)が逆行高。不動産株の金地集団(
600383)や万科企業(
000002)が大きく買われた。
上海B株指数は0.55%高の254.50ポイントと続伸。深センB株指数は0.53%高の930.08ポイントと6営業日続伸した。