19日の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.30%安の27800.49ポイントだった。中国企業指数は0.35%安の10985.89ポイント。メインボードの売買代金は概算で792億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。前日に4カ月半ぶりの高値圏まで上昇した後で利益確定売りが優勢。一方、米中貿易問題を巡り、中国国務院が対米追加関税の適用除外品目リストを発表したことなどは支援材料となった。商いが縮小傾向となるなか、指数は前場中盤に27700ポイント付近まで下落。ただ、同水準で下げ渋りの動きをみせると、終盤にかけて下げ幅を縮めた。
ハンセン指数構成銘柄では、アジア生保大手のAIAグループ(
01299)の下げが目立ったほか、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)や政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)が安い。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)が売られた。半面、香港不動産投資会社の九龍倉置業地産(
01997)が逆行高。親会社のウィーロック(
00020)からシンガポールのショッピングモールを取得することが伝わった。銀行株の中国工商銀行(
01398)やHSBC(
00005)が堅調だった。
中国企業指数構成銘柄では、証券会社の弱気判断を材料に中国ガス(
00384)が大幅安。保険株の中国太平保険(
00966)や中国人民保険(
01339)などが軟調だった。半面、不動産大手の万科企業(
02202)、スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)が買われた。