週明け16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.56%高の2984.39ポイントだった。深セン成分指数も1.54%高の10158.24ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6226億1800万元。
上海総合指数は小高く寄り付いた直後に前営業日の終値を割り込んだが、前引けに向けて上げ幅を拡大。後場も右肩上がりで上昇して引けた。米中通商協議の「第1段階」合意は前週末13日の約1カ月ぶり上昇でほぼ織り込まれており、朝方は利益確定売りが先行。日本時間午前11時に中国の11月の主要経済指標が発表され、鉱工業生産(付加価値ベース)が前年同月比6.2%増、小売売上高は8.0%増となるなど、おおむね堅調だったことから景気減速への懸念が後退した。国家発展改革委員会が石油製品価格を据え置くと発表したことも好感された。セクター別では、航空・宇宙、造船、証券が全面高。電子・ITや精密機器も買われた。半面、酒造がさえない。
A株市場では、スマホ用光電子部品大手の欧菲光集団(
002456)が制限値幅の上限(ストップ高)まで買い進まれた。家電・半導体ディスプレー大手のTCL集団(
000100)、健康診断サービスの美年大健康産業控股(
002044)、大手LED用チップメーカーの三安光電(
600703)も高い。半面、旅行最大手の中国国旅(
601888)、浙江省地盤の寧波銀行(
002142)などが下落。中国人寿保険(
601628)、中国平安保険(
601318)など保険銘柄の一角がさえない。白酒銘柄の貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)、瀘州老窖(
000568)も軟調だった。
上海B株指数は0.49%高の247.12ポイント。深センB株指数は0.40%高の905.9ポイントでともに続伸した。