2019-12-16 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】もみ合いか、米中合意も先行き不透明感や利益確定売りが重し
週明け16日の香港市場は、もみ合いか。米国政府は15日に予定していた1600億米ドル分の対中制裁関税「第4弾」の発動を見送り、9月発動分についても関税率を15%から7.5%に引き下げる一方、第1−3弾(2500億米ドル分)については25%を維持することを決定した。全面的な貿易戦争はひとまず回避されたが、引き下げの幅は市場予想を下回ったほか、詳細が曖昧な部分も多く、依然として先行き不透明感は高い。
また、先週13日の香港市場でハンセン指数は米中合意報道を受けて全面高の展開。700ポイント近く上昇し、11月7日以来、およそ1カ月ぶり高値をつけた。米中合意については先週末の上昇である程度織り込まれており、利益確定の売りも相場の重しとなりそうだ。
先週末のNY株式相場はほぼ変わらず。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は軒並み軟調。AIAグループ(
01299)やテンセント(
00700)、中国建設銀行(
00939)などが香港終値を下回って引けている。