13日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3日続伸。終値は前日比2.57%高の27687.76ポイントだった。中国企業指数は2.10%高の10838.11ポイント。メインボードの売買代金は概算で1171億4000万HKドルとなり、1000億HKドルの大台に乗せた。
ハンセン指数は心理的節目の27000ポイントを回復してスタート。「米国と中国が貿易協議の第1段階で合意したもよう」と外電が伝えたことを好感。米メディアは日本時間の13日朝、「トランプ米大統領が中国との第1段階の貿易合意を承認し、合意の一環として15日に予定していた対中制裁関税第4弾の全面発動を見送る」と伝えた。中国による米国産農産物の購入拡大が合意案に盛り込まれており、当局者はすでに課している対中追加関税の一部引き下げについても議論したという。指数は相場の強気と弱気の分け目とされる250日移動平均(大引け時点で27464.47ポイント)を回復し、11月7日以来、およそ1カ月ぶり高値で終えた。
ハンセンはほぼ全面高の展開となり、下落は医薬品メーカー、石薬集団(
01093)の1銘柄のみ。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)が大幅に続伸した。返還20周年記念行事に参加する習近平国家主席のマカオ訪問に合わせ、中国当局が人民元建て証券取引所の設立や人民元決済センターとしての機能強化など一連のマカオ支援策を発表するとの報道が引き続き材料視された。時価総額の大きいAIAグループ(
01299)、IT大手のテンセント(
00700)、欧州金融大手のHSBC(
00005)も3%前後の上昇となり、指数を押し上げた。
中国企業指数構成銘柄では、新華人寿保険(
01336)、海通証券(
06837)、招商銀行(
03968)など本土金融株が高い。自動車・電池メーカーのBYD(
01211)(
00384)も2%超の上昇。半面、ビール大手の華潤ビール(
00291)、スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)が逆行安を演じた。