13日の中国本土株式市場で上海総合指数は大幅に反発。終値は前日比1.78高の2967.68ポイントだった。深セン成分指数は1.71%高の10004.62ポイントと3日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5655億9700万元と、商いが膨らんだ。
上海総合指数は終始プラス圏で推移。米中貿易協議で「第1段階」の合意や、15日に予定されていた米国の対中追加関税の発動回避などが伝わるなかでリスクオンムードが広がった。香港市場から相互取引制度を通じた本土株売買が大きく買い越したことや、人民元相場の上昇を受けた買いも相場を支えるなか、指数は序盤以降、上げ幅を拡大。結局、終値ベースで11月8日以来、およそ1カ月ぶりの高値を付けた。セクター別では、ほぼ全てのセクターで買いが優勢。証券や保険が全面高となったほか、銀行、航空、家電、ソフトウエアの上昇が目立った。
A株市場では、香港市場での株式新規公開(IPO)を検討していることなどが伝わった家電大手の海爾智家(
600690)が8%近く上昇。証券株の華泰証券(
601688)、保険株の中国人寿保険(
601628)、航空株の中国国際航空(
601111)が大幅高。監視カメラ大手の浙江大華技術(
002236)やディスプレー広告最大手の分衆伝媒信息技術(
002027)が大きく買われた。半面、自動車株の重慶長安汽車(
000625)やBYD(
002594)がさえなかった。
上海B株指数は1.31%高の245.92ポイントと4日ぶりに反発。深センB株指数は0.71%高の902.37ポイントと反発した。