11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続伸。終値は前日比0.24%高の2924.42ポイントだった。深セン成分指数は0.64%安の9852.71ポイントと反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4665億7700万元。
上海総合指数は前場に前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい値動き。後場に入ると小高く推移し、11月19日以来約3週ぶり高値を更新して引けた。中国共産党が来年の経済政策指針を決める「中央経済工作会議」を10−12日に開くと伝わり、景気刺激策への思惑買いが相場を支えた。ただ、米中貿易協議の先行き不透明感が根強い上、指数は前日までの4連騰で心理的節目の2900ポイントを超える水準にあり、上値は伸び悩んだ。セクター別では、鉄鋼や金融、自動車が買われた半面、電子部品、輸送機器、化学肥料が売られた。
A株市場では、自動車株の重慶長安汽車(
000625)が制限値幅の上限(ストップ高)まで買い進まれた。新エネルギー車メーカーのBYD(
002594)も上昇。中国光大銀行(
601818)、中国東方航空(
600115)が高い。監視システムの杭州海康威視数字技術(
002415)の反発が目立った。半面、前日ストップ高を付けた三安光電(
600703)が大きく売られた。10日に3週間ぶりに株式取引を再開した東旭光電科技(
000413)は連日のストップ安。家電大手のTCL集団(
000100)も安い。
上海B株指数は0.19%安の244.16ポイントと続落。深センB株指数は0.04%高の899.86ポイントと小幅ながら反発した。