米調査会社のIDCが9日発表した2019年7−9月期世界ウエアラブル端末の出荷数は、前年同期比94.6%増の8450万台だった。ワイヤレス型イヤホンなど耳に装着する「ヒアラブル」の新製品が大幅な伸びをけん引した。製品カテゴリー別市場シェアは、ヒアラブル(またはイヤウエア)が48.1%、リストバンドが22.7%、スマートウオッチが20.9%、その他が8.4%だった。
メーカー別ランキングは、195.5%増の2950万台を出荷した米アップルが首位。市場シェアは前年同期の23.0%から35.0%へ拡大した。2位の小米集団(
01810)は1240万台を出荷したが、増加率は66.1%と見劣りする。市場シェアも17.1%から14.6%へ後退した。ただ、人気製品の「Mi Band」の出荷量は1000万台を超え、欧州・中東・アフリカ(EMEA)に集中することで海外向けを伸ばした。
3位の韓国サムスンは156.4%増の830万台、4位の中国ファーウェイは202.6%増の710万台と、ともに急成長。もっとも、ファーウェイは米国による制裁措置が痛手となり、出荷量の約80%は国内向けだ。5位には米アルファベット(グーグルの持ち株会社)に買収された米フィットビットが入ったが、出荷量は0.5%増の350万台と伸び悩んだ。
小米集団の株価は日本時間午後3時57分現在、前日比0.86%安の9.24HKドルで推移している。