10日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続落。前場終値は前日比0.09%安の26471.58ポイントだった。中国企業指数は0.05%安の10402.80ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で337億9000万HKドルと低水準だった。
ハンセン指数は寄り付き後に下げ幅を縮小。小幅ながらプラス圏に浮上する場面があったものの、結局は小幅安で前場の取引を終えた。トランプ米政権による対中追加関税「第4弾」の全面発動が15日に迫り、リスク回避の売りが優勢となった。前日の米市場ときょうの中国本土市場の株安も投資家心理を冷やしたもよう。11日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に、積極的な売買を手控える気分が強い。
個別では、前日に買われたニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)や不動産投資信託のLink REIT(
00823)が下落。医薬品株の石薬集団(
01093)、香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)が続落している。半面、大型株のHSBC(
00005)、テンセント(
00700)が買われ、相場の一定の下支えとなっている。吉利汽車(
00175)は大きく反発。