6日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.07%高の26498.37ポイントだった。中国企業指数は0.83%高の10407.18ポイント。メインボードの売買代金は概算で768億HKドルだった。
ハンセン指数は総じて堅調に推移した。米中貿易交渉に対する過度な懸念が後退し、買い戻しの動きが続いた。3日に合意の先延ばしに言及したトランプ米大統領は一転、「交渉がうまくいっている」などと発言したことが伝わったほか、中国商務部の報道官やムニューシン米財務長官も交渉が継続していると言及したことが安心感につながった。中盤には伸び悩む場面もあったが、中国国営新華社が「中国国務院は大豆・豚肉など一部米国産農産物に課す追加関税の除外を進めている」と報じたことを手掛かりに後場は一段高。もっとも、26500ポイント付近は上値が重く、終盤はおおむね同水準付近でもみ合った。
ハンセン指数構成銘柄では、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)が約9%高、舜宇光学科技(
02382)が約6%高とそろって大幅に続伸。追加関税の除外に関する報道を受けて豚肉大手の万洲国際(
00288)が後場に急伸した。IT大手のテンセント(
00700)も1.7%高となり、指数を押し上げた。半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)、中国石油メジャーのシノペック(
00386)がさえない。
中国企業指数構成銘柄では、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)、インフラ建設の中国中鉄(
00390)が高い。半面、ガス会社の新奥能源(
02688)、中国ガス(
00384)、広東省政府系コングロマリットの粤海投資(
00270)が売られた。ビール大手の華潤ビール(
00291)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)も軟調。