6日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.69%高の26396.92ポイントだった。中国企業指数は0.54%高の10377.10ポイント。メインボードの売買代金は概算で360億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、プラス圏でもみ合った。米中貿易交渉に対する過度な懸念が後退し、買い戻しの動きが続いた。3日に合意の先延ばしに言及したトランプ米大統領は4日、「交渉がうまくいっている」、5日には「重要な協議を進めている」と発言したことが伝わったほか、中国商務部の報道官やムニューシン米財務長官も交渉が継続していると言及したこと安心感につながった。もっとも、15日に迫る米国の対中制裁関税「第4弾」の全面発動前に米中が部分合意できるかについて不透明感が根強いほか、週末から来週にかけて米雇用統計や中国の貿易統計など主要経済指標が相次いで発表されることもあり、上値は限られた。
個別では、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)が大幅に続伸。時価総額の大きいITの大手のテンセント(
00700)が1.5%超の上昇となり、指数を押し上げた。台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)が高い。半面、豚肉大手の万洲国際(
00288)が売られた。医薬品メーカーの石薬集団(
01093)、通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)が軟調。