中国経済誌『財経』は3日、公式ミニブログを通じ、ショート動画アプリ運営のスタートアップ企業「快手」が先ごろ新規株式公開(IPO)前の最後の資金調達ラウンドを行ったと伝えた。出資はテンセント(
00700)が主導し、博裕資本、アリババ集団(
09988)系の雲峰基金、シンガポール政府系のテマセク、セコイア・キャピタルなどの投資会社が参加した。調達額は30億米ドル近くに上り、うち20億米ドル前後をテンセントが出資したもよう。
現在、快手とテンセントは出資条件の詳細を詰めており、月内にまとまる見通し。出資手続き完了後、快手の企業価値は286億米ドルとなり、テンセントが出資持ち分の20%近くを握る。
『新浪港股』の調べでは、快手は昨年4月、テンセントを中心とする投資家から計4億米ドルを調達したと発表した。テンセントは18年1月(10億米ドル調達)と17年3月(3億5000万米ドル調達)のラウンドでも出資を主導している。