2019-12-03 |
中国/マーケット/証券 |
|
本土前引け:反落、マイナス圏でもみ合う 米中交渉の先行きを懸念
3日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比0.11%安の2872.74ポイント。深セン成分指数も0.27%安の9579.56ポイントと反落した。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で1953億1100万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、終始マイナス圏でもみ合った。米中通商協議で追加関税の扱いなどを巡り双方の隔たりが大きいとの見方から、先行きを懸念するする売りが相場を押し下げた。ロス米商務長官は2日、中国と進める貿易協議の「第1段階合意」がまとまらない場合、15日に予定通り追加関税を発動する見通しを示した。一方、人民日報系の『環球時報』は、中国側のスタンスとして「追加関税発動の見送りにとどまらず、第1段階の合意には既に課されている関税の一部撤廃も不可欠」と伝えた。もっとも、下値の堅さが意識されると、前引け前に下げ幅をやや縮小した。
セクター別では、医療・製薬、防犯設備、航空・空港運営が安い。半面、貴金属が全面高。非鉄金属、証券の一角が堅調。
上海B株指数は0.16%安の236.43ポイント、深センB株指数は0.32%安の885.59ポイントだった。