週明け2日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前営業日比0.37%高の26444.72ポイントだった。中国企業指数は0.60%高の10363.91ポイント。メインボードの売買代金は概算で670億6000万HKドル。
ハンセン指数は終日プラス圏で推移した。中国の国家統計局と中国物流採購聯合会が11月30日に発表した11月の製造業PMI(購買担当者景気指数)が50.2となり、市場コンセンサス予想の49.5を大きく上回ったほか、きょう午前に発表された財新製造業PMIも51.8と市場コンセンサス予想の51.4を上回り、2年11カ月ぶりの高水準となったことを受け、過度な景気減速懸念が後退した。ただ、米国で「香港人権・民主主義法案」が成立したことを受け、中国外交部が米軍艦の香港への寄港を拒否することなどを含む対抗措置を発表したことで、指数は大引けにかけて上昇幅をやや縮小させた。
ハンセン指数構成銘柄では、華潤置地(
01109)や碧桂園(
02007)など本土不動産株が買われた。銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)などカジノ株も高い。2019年11月のカジノ収入は、前年同月比8.5%減の228億7700万パタカとなり、減少幅は10月よりも拡大したものの、市場予想よりも小さかったことが材料視された。半面、ゴールドマン・サックスの弱気判断を嫌気し瑞声科技(
02018)が安い。中国生物製薬(
01177)は下げ止まらず。先週公表された2019年版「保険対象医薬品リスト」で薬価が大幅低下したことが引き続き嫌気された。
H株では、華泰証券(
06886)や中信証券(
06030)など証券株が高い。証券業界の健全な発展を促進するため、中国証券監督管理委員会が証券会社に自己資本の充実を奨励したことが材料視された。