28日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落。終値は前日比0.47%安の2889.69ポイント。深セン成分指数も0.27%安の9622.14ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3178億9900万元。
上海総合指数はほぼ終日、マイナス圏で軟調に推移した。「香港人権・民主主義法」の成立を受け、中国外交部は28日に声明で「重大な香港への干渉、中国への内政干渉であり、国際法と国際関係の基本ルールに違反している。赤裸々な覇権行為に対し、中国政府と人民は強く反対する」と反発。米中の対立激化に対する懸念が相場の重しとなった。指数は心理的節目の2900ポイントを下回り、大引けにかけ徐々に下げ幅を拡大した。セクター別では、鉄鋼、非鉄金属、保険、石炭などが売られた半面、インフラ、農業、医薬の一角が買われた。
A株市場では、新華人寿保険(
601336)や中国人寿保険(
601628)、上海汽車集団(
600104)やBYD(
002594)が安い。新疆金風科技(
002202)は2%超下落した。半面、成都康弘薬業集団(
002773)がストップ高。このほど公表された19年版「保険対象医薬品リスト」に同社の製品が継続採用されたことが材料視された。
上海B株指数は0.87%安の245.96ポイントと反落、深センB株指数は0.67%安の894.00ポイントと続落した。