28日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小反落。前場終値は前日比0.05%安の26939.47ポイントだった。中国企業指数は0.27%安の10591.52ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で432億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は安く寄り付いた。トランプ米大統領が「香港人権・民主主義法案」に署名したことを受けて、米中対立への警戒感が高まった。ただ、中国側から具体的な報復措置が伝わらないなかで落ち着きを取り戻すと、指数は次第に下げ幅を縮小。前場中盤以降は前日終値付近でもみ合いを続けた。
個別では、中国通信キャリア大手のチャイナ・ユニコム(
00762)やチャイナ・モバイル(
00941)が安い。電動工具大手の創科実業(
00669)が4%超下落。中国当局による「保険対象医薬品リスト」の公表で薬価低下が伝わった医薬株の中国生物製薬(
01177)や石薬集団(
01093)が売られた。半面、中国IT大手のテンセント(
00700)やスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が高い。ネット通販大手のアリババ集団(
09988)が3%超上昇した。