27日の香港市場でハンセン指数は小動きスタート。前日の米株高に加え、トランプ米大統領が中国との通商協議について「最後の難所」に入ったと述べたほか、コンウェイ大統領上級顧問も「米中合意は非常に近い」と語ったことが好感された。一方、中国外交部は米大使を召喚し、米議会が可決した「香港人権・民主主義法案」を内政干渉と抗議。同法案の発効が間近とみられる中、新たな米中対立の火種ともなりかねず、米中対立への警戒感も根強い。指数は日本時間午前10時52分現在、前日比0.15%安の26953.90ポイントで推移。
個別では、時価総額の大きい中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)やアジア生保大手が高い。香港関連銘柄の恒隆地産(
00101)、香港鉄路(
00066)、長江実業集団(
01113)なども買われている。半面、19年1−9月期決算が2%増益にとどまった医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)、台湾系食品・飲料メーカーの中国旺旺(
00151)が安い。