26日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前日比0.29%安の26913.92ポイントだった。中国企業指数は0.11%安の10617.37ポイント。メインボードの売買代金は概算で1330億4000万HKドルと膨らんだ。
ハンセン指数は高く始まったものの、心理的節目の27000ポイントを上抜けると利益確定売りが出て、下げに転じた。大引けにかけて下げ幅を広げ、結局この日の最安値で引けた。米中貿易協議の進展期待を背景に、25日のNY株式市場でダウ平均など主要3指数がそろって過去最高値を更新していたが、香港市場では買いの勢いが続かなかった。中国国営新華社は貿易交渉を担当する米中閣僚が電話協議を行ったと報じ、「両国がいまだに細部で共通認識に達していないと受け止められた」(勤豊証券の連敬涵氏)との見方も出た。セクター別では不動産・建設や通信が下げた半面、一般消費財、医療・ヘルスケアが上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日高かった大型銘柄のAIAグループ(
01299)とテンセント(
00700)が売られて重荷だった。香港不動産株の九龍倉置業地産(
01997)と長江実業集団(
01113)、豚肉大手の万洲国際(
00288)も反落した。スマートフォン部品メーカーは瑞声科技(
02018)が大幅反落した半面、舜宇光学科技(
02382)は反発して明暗を分けた。食品・飲料株の中国蒙牛乳業(
02319)と中国旺旺(
00151)も高い。
そのほかでは、浙江世宝(
01057)が大幅に続落。ビール大手の華潤ビール(
00291)やパソコン・スマートフォン大手のレノボグループ(
00992)、オンライン損保の衆安在線財産保険(
06060)の下落も目立った。一方、きょう新規上場した中国電子商取引最大手のアリババ集団(
09988)は公開価格比6.59%高で終えた。前日大引け後に発表した2019年9月中間決算で純利益が前年同期の3.7倍に達したロクシタン(
00973)は9.08%高と急騰した。