26日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継ぎ、続伸して始まるか。米中貿易協議の進展期待を背景に、25日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって過去最高値を更新した。香港市場でも投資家が運用リスクを取りやすくなると予想する。前週末に米中首脳がそれぞれ通商交渉の先行きに楽観的な見通しを示したほか、中国共産党系の『環球時報』が中国政府関係者の話として「中国と米国が貿易協議の第1段階合意へ非常に近づいている」と伝えた。
もっとも、ハンセン指数が心理的節目の27000ポイントを超えると、利益確定売りが上値を重くする展開がありそうだ。香港情勢を巡る米国と中国の対立への警戒感もくすぶる。25日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国インターネットサービス大手テンセント(
00700)や保険株のAIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)が香港終値を上回った半面、欧州の銀行最大手HSBC(
00005)や、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が下回って引けた。
なお、きょうは中国の電子商取引大手のアリババ集団(
09988)が上場する。ハンセン指数構成銘柄の中国生物製薬(
01177)は2019年7−9月期決算を発表する。