週明け25日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。前場終値は前営業日比1.76%高の27062.53ポイントだった。中国企業指数は1.47%高の10661.04ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で405億1000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、プラス圏で堅調に推移した。米中協議についてトランプ米大統領が「合意が近い」と発言したことで、米中合意への期待が高まったほか、あす香港市場に上場するアリババ集団(
09988)の新規株式公開(IPO)で拘束されていた資金の市場への流入も相場を支えた。指数は心理的節目の27000ポイントを回復して前場の取引を終えた。
個別では、AIAグループ(
01299)が買われて相場の上げを主導。週末に実施された香港の区議会選で民主派が圧勝したことを受け、香港情勢の事態沈静化への期待から九龍倉置業地産(
01997)や新鴻基地産(
00016)、ササ・インターナショナル(
00178)や周大福珠宝(
01929)など香港地場系銘柄が買われた。半面、米連邦通信委員会が国内の通信会社に中興通訊(
00763)と華為技術(ファーウェイ)の製品を使わないよう求める方針を決定したことを受け、中興通訊が1.64%安。