週明け25日の香港市場は、米中貿易協議の進展をにらみ、神経質な展開となりそうだ。米国では先週、上下院が「香港人権・民主主義法案」を可決している。トランプ米大統領が同法案に署名すれば、米中貿易協議への影響は避けられず、先行きを見極めようと様子見ムードが広がる可能性がある。
一方、香港では中国のネット通販最大手、アリババ集団(
09988)があす26日に香港市場に上場する予定。新規株式公開(IPO)に際し拘束されていた1000億HKドル近くの資金がきょう解除される見通しで、相場の一定の支えになると予想する。
22日のNY株式相場は3指数がそろって反発。トランプ米大統領が「中国との合意は非常に近い」と発言したほか、中国の習主席も米国との通商交渉について前向きな姿勢を維持するとしたことで通商合意への期待が高まった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)やAIAグループ(
01299)が香港終値を上回って引けた半面、ホンコン・チャイナガス(
00003)や中国建設銀行(
00939)が下回って引けた。