22日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに小反発。前場終値は前日比0.26%高の26536.06ポイントだった。中国企業指数は0.33%高の10484.44ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で357億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた。前日に高まっていた米中商協議に対する市場の悲観ムードがやや後退し、朝方は買い戻しが先行した。米『ウォールストリート・ジャーナル』が21日、中国が北京での閣僚級通商協議の開催を提案したと伝えたほか、香港紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』が「米政府は12月に予定する対中追加関税の第4弾の発動を見送る」と報じた。ただ、協議の先行き不透明感や香港問題を巡る米中対立に対する懸念が根強い中、指数は次第に上げ幅を縮小。本土市場で高く始まった上海総合指数が失速し、節目の2900ポイントを割り込んだことも重荷となった。
個別では、原油相場の上昇を好感してメジャーのCNOOC(
00883)が高い。豚肉大手の万洲国際(
00288)、本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)が買われたほか、大手国有銀行の中国建設銀行(
00939)も堅調。4−6月期に続き7−9月期も黒字転換を達成した美団点評(
03690)は急伸した。半面、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)や、新世界発展(
00017)、長江実業集団(
01113)など香港地場系銘柄の一角が安い。