2019-11-21 |
香港/投資判断/自動車・二輪 |
|
中国の新車販売は10−12月期に回復の可能性、吉利汽車などを選好=大和
大和証券キャピタル・マーケッツは最新リポートで、10−12月期の中国の新車販売台数が回復に向かう可能性があるとの見方を示した。比較対象となる前年同期が低水準だった反動や、2020年の春節(旧正月)が1月下旬で例年に比べ比較的早い時期にあることなどを理由に挙げた。調査会社「Think Car」のデータによると、11月1−17日の新車販売は1日当たりで前年同期比9%減となり、10月1−2週目の13%減から落ち込み幅が縮小した。大和は11月後半も改善傾向が続くとの見方を示した。『AAストックス』が21日伝えた。
個別では吉利汽車(
00175)と広州汽車集団(
02238)を選好。目標株価をそれぞれ20HKドル、9.8HKドルとし、投資判断はともに「買い」を付与した。吉利汽車の11月1−17日の販売台数が前年同期比16%増加しており、20年は高い利益成長が見込めるとした。一方、足元の株価はここ3年間の平均を下回り、業界データや同社の月次統計が改善した場合は株価支援材料になるとの見方を示した。広州汽車集団は同期間の販売台数が11%減少したものの、自社ブランドの粗利益率の改善が20年の利益回復をけん引すると予想した。