20日のNY株式相場は下落。米中通商交渉の先行き不透明感を背景に軟調にスタートすると、午後にロイターが、米中の「第1段階」文書への署名が来年にずれ込む見込みと報道したことで下げ幅を拡大した。ただ、ホワイトハウスから米中交渉について進展がみられるとの見解が示されたことなどで下げ幅を縮小した。ダウ平均は258米ドル安まで下落後に112.93米ドル安(-0.40%)と続落して終了。ボーイング、ジョンソン・エンド・ジョンソン、シェブロンなどが上昇した一方、ホーム・デポ、3M、アップル、キャタピラーなどが下落した。S&P500も0.38%安と続落。原油高を好感したエネルギーのほか、公益などのディフェンシブ・センターが上昇した一方、素材、コミュニケーション、資本財、ITが下落した。ハイテク株主体のナスダック総合も0.51%安と4日ぶりに反落した。
10月からの1カ月半で主要3指数が3.4-6.6%上昇し、そろって史上最高値を更新したことで高値警戒感が意識されるなか、前日に米上院が香港人権・民主主義法案を可決し、中国が内政干渉だと反発していることで寄り付きから軟調な展開となった。半導体株は、エヌビディアが1.53%高となった一方、アナログ・デバイセズ、クアルコム、マイクロン・テクノロジーなどが2%超下落。先週まで4週続伸したフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1.18%安と3日続落した。午後に公表されたFOMC議事要旨では、多くのメンバーが「下振れリスクの高まりを認識」「予防的利下げは正当化される」とされたが相場の反応は限定的だった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 27879.55 27897.28 27675.28 27821.09 -112.93 -0.40
S&P500 3114.66 3118.97 3091.41 3108.46 -11.72 -0.38
NASDAQ 8543.57 8578.27 8468.63 8526.73 -43.93 -0.51
CME225先物 23215.00 23295.00 23015.00 23135.00 -5.00 -0.02
FT100 7262.49 7262.49 7262.49 7262.49 -61.31 -0.83
DAX 13127.45 13182.22 13071.33 13158.14 -62.98 -0.47
為替(ドル/円) 108.61 108.61 108.41 108.48 -0.13 -0.11
WTI先物 55.26 57.37 54.85 57.01 1.66 3.00
金(Gold)先物 1472.70 1479.20 1466.10 1474.20 -0.10 -0.01
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。