20日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶり反落。前場終値は前日比0.63%安の26924.18ポイントだった。中国企業指数は0.60%安の10632.68ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で329億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は反落して寄り付いた後じわじわ下げ幅を縮小したものの、マイナス圏で前場の取引を終えた。前日の終値が7営業日ぶりの高値だっただけに、利益確定売りが先行。前日にトランプ米大統領が、中国との通商協議で合意不成立なら「関税を引き上げる」と改めて明言したほか、米上院でも下院に続き、香港での人権の尊重と民主主義の確立を支援する「香港人権法案」3案が可決。これらに中国政府が激しく反発しており、米中交渉の先行き不透明感が相場の重しとなっている。
個別では、豚肉大手の万洲国際(
00288)や台湾系食品・飲料メーカーの中国旺旺(
00151)が3%以下げた。香港不動産デベロッパーの九龍倉置業地産(
01997)、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)も安い。半面、スマートフォン向け部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が約3%高。中国本土系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)や中国海外発展(
00688)も買われている。