12日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。終値は前日比0.52%高の27065.28ポイントだった。中国企業指数は0.73%高の10691.09ポイント。メインボードの売買代金は概算で691億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は前場に前日終値を挟んで一進一退となったが、後場に入ると高く推移。結局、前日に終値ベースで割り込んでいた心理的節目の27000ポイントを上回って引けた。前日は大幅に続落して終値が10月31日以来の安値圏に沈んだだけに、自律反発狙いの買いが優勢となった。上海総合指数が3日ぶりに反発したことも投資家心理を支えたもよう。ただ、香港では一部地下鉄路線が運休し、抗議活動参加者が昼に中環(セントラル)の道路を封鎖するなど混乱が続いており、情勢を警戒する売りが上値を抑えた。セクター別では、情報技術や必需消費財が上げた半面、素材が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、時価総額が大きいテンセント(
00700)とAIAグループ(
01299)が反発し、相場を支えた。中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)、カジノ銘柄の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)、地下鉄運営の香港鉄路(
00066)も上昇した。一方、医薬品株の中国生物製薬(
01177)、香港不動産株の九龍倉置業地産(
01997)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が続落した。
そのほか、スマートフォン部品メーカーのQテクノロジー(
01478)、醸造大手の華潤ビール(
00291)と青島ビール(
00168)が高い。一方、漢方大手の中国中薬(
00570)、金鉱株の招金鉱業(
01818)の下げが目立った。