6日のNY株式相場はほぼ変わらず。通商合意文書への署名のための米中首脳会談が先送りされるとの報道を受けて一時売りが優勢となったが、その後、トランプ米大統領が出席を予定している12月上旬のNATO首脳会談(於ロンドン)の前後に米中首脳会談が行われるとの報道を受けて過度な警戒感が和らいだ。ダウ平均は一時84米ドル安まで下落したが、0.07米ドル安(-0.00%)とほぼ横ばいで終了。値がさ株のボーイングやシェブロン、エクソン・モービルなどの下落が重しとなったものの、マクドナルドやホーム・デポ、P&Gが上昇しダウ平均を支えた。S&P500は0.28%安まで下落後、0.07%高とわずかながら反発して終了。エネルギー、コミュニケーションが下落した一方、ヘルスケア、生活必需品、金融、不動産が上昇した。ハイテク株主体のナスダック総合は0.29%安と4日ぶりに反落。フェイスブックなどのFANG株や半導体株の下落が重しとなった。
市場予想を上回る7-9月期決算発表が続くなか、緩和的金融政策の長期化見通しや、米10月雇用統計、米10月ISM非製造業PMIなどの経済指標の上振れを受けて過度な景気減速懸念が後退したことで主要3指数は11月に入りそろって史上最高値を更新した。しかし、この日は米中通商合意の先行き不透明感が強まったほか、S&P500のRSI(14日)が75を上回るなど過熱感を示すテクニカル指標が増えてきたことで利益確定売り圧力が高まったことも上値抑制要因となった。個別銘柄では、好決算を発表したコティ(+13.61%)、ダヴィータ(+12.92%)、CVSヘルス(+5.36%)、ヒューマナ(+3.46%)や、ゼロックスによる買収報道を受けたHP(+6.36%)が大幅に上昇した。引け後に決算を発表したクアルコムは時間外で一時、6%超の値上がりした。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 27502.74 27526.05 27407.81 27492.56 -0.07 0.00
S&P500 3075.10 3078.34 3065.89 3076.78 2.16 0.07
NASDAQ 8426.57 8426.57 8379.33 8410.63 -24.05 -0.29
CME225先物 23325.00 23375.00 23250.00 23300.00 0.00 0.00
FT100 7396.65 7396.65 7396.65 7396.65 8.57 0.11
DAX 13150.94 13187.66 13110.91 13179.89 31.39 0.23
為替(ドル/円) 108.98 108.98 108.90 108.94 -0.04 -0.03
WTI先物 57.26 57.85 56.11 56.35 -0.88 -1.54
金(Gold)先物 1484.30 1495.90 1483.80 1493.10 9.40 0.63
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。