6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.43%安の2978.60ポイントだった。深セン成分指数も0.78%安の9860.97ポイントと4営業日ぶりに反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4525億6200万元。
上海総合指数は小高く寄り付き、序盤は前日終値を挟んで一進一退。中盤以降は幅広いセクターで利益確定売りが優勢となり、下げ幅を広げた。前日の中期貸出制度(MLF)金利引き下げがポジティブサプライズと受け止められ、前場には金融緩和の思惑買いが相場を押し上げる場面もあったが、心理的節目の3000ポイントに近い水準では上値が重かった。もっとも、人民元相場の上昇を受けた買いも入り、大引けにかけてやや値を戻した。セクター別では通信キャリアや公共事業、証券、電子ITが安い。半面、造船が全面高となったほか、航空・宇宙、鉄鋼が逆行高。
A株市場では、豚肉大手の牧原食品(
002714)が4%超の大幅安。スーパーマーケット運営の永輝超市(
601933)、ゲーム会社の完美世界(
002624)、通信機器の中興通訊(
000063)、宅配の順豊控股(
002352)も安い。一方、大手銀行の中国建設銀行(
601939)と中国工商銀行(
601398)が堅調。金鉱株の紫金鉱業集団(
601899)、スマートフォン部品メーカーの欧菲光集団(
002456)も大きく買われた。航空機部品メーカーの中航飛機(
000768)はストップ高を付けた。
上海B株指数は0.59%安の263.13ポイントと4営業日ぶりに反落。深センB株指数は0.14%安の907.45ポイントと小幅に続落した。