6日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶり反落。前場終値は前日比0.08%安の27661.02ポイントだった。中国企業指数は0.09%安の10867.49ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で400億7000万HKドル。
ハンセン指数は反落して寄り付いた後、マイナス圏で推移。一時は前日の終値を上回る場面もあったが、再びマイナス圏に沈んで前場の取引を終えた。相場全体を動かすような新しい取引材料が乏しいなか、方向感を欠いた展開。4営業日続伸した前日が7月31日以来、約3カ月ぶり高値をつけただけに、目先の利益を確定する売りが優勢だった。
個別では、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)が5%安。ゴールドマン・サックスが同社の下期粗利率について原料乳価格の上昇などを背景に縮小する見通しを示したことが影響した。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)や、UBSが投資判断を引き下げた民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も売られている。前引け後に19年1−9月期の純利益が前年同期比1%減だったと発表した香港証券取引所(
00388)もさえない。半面、前日安かった医薬品メーカーの石薬集団(
01093)、香港コングロマリット(複合企業)の長江和記実業(
00001)、香港不動産デベロッパー株の九龍倉置業地産(
01997)や新鴻基地産(
00016)などが上昇。生保中国最大手の中国人寿保険(
02628)も高い。