2019-11-05 |
香港/マーケット/証券 |
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香港大引け:4日続伸、3カ月ぶり高値 エネルギー株に買い
5日の香港株式市場でハンセン指数は4営業日続伸。終値は前日比0.49%高の27683.40ポイントだった。中国企業指数は0.59%高の10877.63ポイント。メインボードの売買代金は概算で921億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は小動きで始まり、前場に上げ幅を拡大。トランプ米政権が中国製品に課している制裁関税の一部撤廃を検討していると伝わり、米中貿易摩擦の緩和期待が高まった。中国人民銀行(中央銀行)がきょう発表した中期貸出制度(MLF)の金利を引き下げたことを受け、金融緩和の思惑買いが相場を押し上げた。後場に入ると利益確定売りが上値を重くしたものの、終値は7月31日以来ほぼ3カ月ぶりの高値だった。セクター別ではエネルギーや素材、工業が高い半面、医療・ヘルスケアが安かった。
ハンセン指数構成銘柄では、エネルギー株の中国神華能源(
01088)、CNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が軒並み高。本土系不動産株の中国海外発展(
00688)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)も大きく買われた。大型銘柄のテンセント(
00700)と中国人寿保険(
02628)が買われ、相場を支えた。半面、前日高かった医薬品株の中国生物製薬(
01177)と石薬集団(
01093)はそろって反落。香港系不動産株の長江実業集団(
01113)と恒隆地産(
00101)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)が安い。
中国企業指数構成銘柄では、保険株の新華人寿保険(
01336)、証券株の中信証券(
06030)と海通証券(
06837)の続伸が目立った。鉄道車両の中国中車(
01766)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)も高い。一方、都市ガスの中国ガス(
00384)、ビール大手の華潤ビール(
00291)が下落した。