5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比0.54%高の2991.56ポイントだった。深セン成分指数も0.71%高の9938.61ポイントと3営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4815億500万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付き、前日終値付近でもみ合った後に上げ幅を拡大。後場には一時、心理的節目となる3000ポイントを3週間ぶりに回復したが、その後はじりじり上げ幅を縮小して引けた。中国人民銀行(中央銀行)による1年物中期貸出制度(MLF)の金利引き下げを受けて、金融緩和への期待が相場を支えた。また、午前に開催された「中国国際輸出入博覧会」の開会式で、習近平国家主席が「高次元での市場開放」に言及したことも投資家心理を明るくした。セクター別では証券が全面高。銀行、保険の金融株も大きく買われた。半面、貿易、造船、環境インフラが下げた。
A株市場では、中堅銀行の中国光大銀行(
601818/
06818)や上海銀行(
601229)、生保最大手の中国人寿保険(
601628)など金融関連株が大きく上昇。半面、オンラインゲーム大手の巨人網絡集団(
002558)や、航空関連株の上海国際港務(
600018)、中国国際航空(
601111)、中国東方航空(
600115/
00670)、中航飛機(
000768)などがさえない。
上海B株指数は0.38%高の264.69ポイントと3営業日続伸。深センB株指数は0.05%安の908.69ポイントで3営業日ぶりに反落した。