週明け4日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日続伸。前場終値は前日比1.28%高の27448.24ポイントだった。中国企業指数は1.48%高の10779.38ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で475億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は堅調に推移した。高く寄り付いた後に上げ幅を拡大し、相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(前引け時点で27378.07ポイント)を回復。米中が今月中に「第1段階」の合意に達する期待が高まり、買い優勢で推移した。前週末1日に行った米中の閣僚級通商協議について、中国の商務部は「原則的な合意に達した」、米通商代表部(USTR)は「様々な分野で進展がみられた」との声明を出した。また、中国の通信設備大手、華為技術(ファーウェイ)についても、外電によるとロス米商務長官は「近く」米企業の部品輸出許可を付与する見通しを示した。
個別では、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)がそろって大幅高。時価総額の大きいアジア生保のAIAグループ(
01299)、IT大手のテンセント(
00700)や、本土金融株の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)などが買われ、指数を押し上げた。前週末に安かった衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)は反発した。半面、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)、香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)、Link REIT(
00823)がさえない。