1日の香港株式市場でハンセン指数は続伸。終値は前日比0.72%高の27100.76ポイントだった。中国企業指数は0.85%高の10622.50ポイント。メインボードの売買代金は概算で793億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ小幅安で寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏に切り返した。日本時間の10時45分に発表された10月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)がポジティブサプライズとなった。財新製造業PMIは51.7と市場予想(51.0)を上回り、2年8カ月ぶりの高水準を付けた。中国の景気悪化に対する懸念が後退し、前場半ばに心理的節目の27000ポイントを回復すると、その後も上げ幅を拡大した。朝方安かった本土市場が堅調に推移したことも地合いの改善につながった。もっとも、米中通商交渉をめぐる先行き不透明感が根強い中、27100ポイント付近では上値が重かったが、終値は9月16日以来、約1カ月半ぶり高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が大幅に続伸。中国が先週も米国産豚肉1900トンを追加購入したこと(米農務省発表)を好感して、米中両国で豚肉事業を展開する万洲国際(
00288)が高い。本土系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)、中電控股(
00002)が買われた。中国平安保険(
02318)、中国工商銀行(
01398)など本土金融株やアジア生保のAIAグループ(
01299)も上昇し、指数を押し上げた。半面、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、石炭大手の中国神華能源(
01088)が安い。
H株では、中国本土できょうから第5世代移動通信規格(5G)の商業サービスを正式に開始したことを受けて通信関連の中国通信服務(
00552)、長飛光纖(
06869)が10%超の上昇。通信設備大手の中興通訊(
00763)、基地局運営の中国鉄塔(
00788)も高い。半面、中国インシュアテック大手の衆安在線財産保険(
06060)、風力発電大手の大唐新能源(
01798)、新天緑色能源(
00956)、医薬品流通大手の国薬控股(
01099)が逆行安を演じた。