31日の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.90%高の26906.72ポイントだった。中国企業指数は0.52%高の10533.24ポイント。メインボードの売買代金は概算で850億800万HKドルだった。
ハンセン指数は終始プラス圏で推移。前日に行われたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見を受けた米株高や、決算発表を手がかりとした個別銘柄の物色が支えとなった。米中貿易協議を巡っては、両国閣僚級の電話協議があす開催されることが伝わり、進展期待が高まった。指数は中盤に一時、節目の27000ポイントを回復する場面もみられた。ただ、同水準では上昇の勢いが続かず、終盤にかけて徐々に上げ幅を縮めた。
ハンセン指数構成銘柄では、アジア生保のAIAグループ(
01299)やIT大手のテンセント(
00700)が大きく買われ相場の上げを主導。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)が大幅高。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、中国生保大手の中国人寿保険(
02628)などが上昇した。半面、前日に減益決算を発表した中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)とシノペック(
00386)が逆行安。豚肉生産大手の万洲国際(
00288)が売られた。
H株では、中国損保大手の中国人民財産保険(
02328)や「5G」関連銘柄の中国鉄塔(
00788)の上昇が目立ったほか、前日に好決算を発表した油田サービス大手の中海油田服務(
02883)が高い。スーパーマーケット大手の聯華超市(
00980)、風力発電大手の龍源電力(
00916)が堅調だった。半面、ネット保険大手の衆安在線財産保険(
06060)が5%超下落。インフラ建設大手の中国交通建設(
01800)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が売られた。