29日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.40%安の26784.58ポイントだった。中国企業指数は0.13%安の10556.59ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で440億6500万HKドル。
前日の米株高を好感し、ハンセン指数は寄り付きで心理的節目の27000ポイントを回復したが、ほどなくマイナス圏に沈むと、徐々に下げ幅を拡大した。米国では29−30日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、30日にGDP、中国では31日に製造業購買担当景気指数(PMI)の発表などが控えており、様子見ムードが強まり、相場の重しとなっているもよう。
個別では、HSBC(
00005)が1.58%安と相場の下げを主導。JPモルガンが目標株価を引き下げたハンセン銀行(
00011)や東亜銀行(
00023)も安い。昨日から「港股通」対象銘柄に加わった美団点評(
03690)と小米集団(
01810)も売られている。半面、2019年1−9月期決算で37%増益となった万洲国際(
00288)が7%超上昇。7−9月期決算で純利益が4.7倍に拡大した中興通訊(
00763)は4%近く上昇。中国生物製薬(
01177)や石薬集団(
01093)など医薬関連も買われている。